以前施術中に、お客様にこんなことを聞かれました。
「どこも悪い所がない人が足もみしても効果あるのかしら?」
私は「あります!むしろ健康な人に足もみをしてほしいです。」と答えました。
今まで多くの方の足もみをしてきましたが、大部分の方が「〇○が悪くなったから(痛くなったから)足もみをする」という意識でした。そうすると、足もみで楽になるともうやらないんですね。
楽になるのは良いことなのですが、多くの方がそのまま普通の生活に戻ってしまう。根本的な解決になっていないから、まだ同じような症状が出てくる→ご来店→楽になる→また症状が・・・と同じことの繰り返し。
ご来店されるのは売り上げも増えるので嬉しいですが、でもせっかくお金払っているのに、同じ症状を何度も繰り返すのってもったいなくないですか?
そのためには、足もみに対する意識を少し変えなければなりません。
足もみは将来の健康のための貯金
私は、足もみは「将来の健康のための貯金」と思っています。
お客様にも、足もみ講座でも繰り返しお話ししているのですが、もし何か病気になったり、あるいは介護が必要な状態になったとしても、「自分で歩くことができる」「自分でトイレに行くことができる」これができるだけで、自分自身の気持ちも楽ですし、家族や周囲の人の負担も少なくすることができます。
そのために重要なのは、「足が健康であること」
病気になったり、要介護状態になると、運動をするにも支障が出ます。
ですから、健康なうちから行う足のケアの積み重ねが大切になってきます。「健康な人ほど足もみをしてほしい」というのは、このことからです。
毎日足をもむことで、小さな変化に気づきやすくなる
足もみというと「どこをもむのが効くのか?」ということを多くの人が気にします。
もちろん、反射区と呼ばれるゾーンを覚えるとより効果的なのですが、それよりも大切なのは、「足をまんべんなくもむこと!」
毎日、どんな方法でも良いので、足の裏から膝の裏、ふとももまでまんべんなくもんで、柔らかくしてください。
毎日足のケアをしていると、変化に気がつきます。「爪が伸びてきたな」とか「今日はむくんでいるな」とか。時には「あれ、こんなところにマメあったっけ?」ということもあるかもしれません。
もし気になることがあったら、病院に行くとか靴を買い替えるとか、対策をすぐにしましょう。そうすることで、治るまでの時間やお金も最小限にとどめることができます。
毎日の小さな気づきが、生活習慣の見直しや、自分の健康について考えるきっかけになると思います。
毎日続けることが大切
私の足もみ講座の生徒さんには、病院の先生の指導の下、毎日足をもんで、30分歩くことを続けたことで、パーキンソン病の症状を軽くした方がいました。
また私自身も、角質で指の先まで真っ白だった足を、毎日もみ続けることで柔らかくすることができました。
大切なのは毎日続けることです。
多くの人が、毎日の健康づくりとして足もみを行う。
そんな世の中になるといいなぁと思いますし、それを実現するために、私も仕事を続けて行きたいと思っています。