お家でできる足もみの方法。今日は高血圧の予防です。
血圧が高い状態は様々な症状を引き起こすため、リスクが高いと言われます。高血圧の予防対策としては食生活の改善、適切な運動などが挙げられますが、足もみだと、どこを揉めばよいでしょうか?
高血圧予防の反射区~腎臓・輸尿管・膀胱・尿道
足もみで高血圧予防のために特に重要な反射区は、腎臓です。
腎臓では、「レニン」という酵素が生成され、これは血圧を上昇させる働きがあります。また「カリクレイン」「ポロスタグランジン」など血圧を下げる物質も作られるため、血圧の調整においてとても重要な働きをしています。ここをしっかり揉みましょう。
足もみでは、この「腎臓」と、そこからつながる「輸尿管」「膀胱」「尿道」を「基本ゾーン」と呼んで特に大事な反射区としています。
高血圧だけでなく、むくみ、頻尿などにも対応する場所なので、ぜひ覚えてみてください。
※参考文:からだの地図帳 講談社編
足を揉むときには、クリームを忘れずに。
ちょっとクリームをつけて揉みましょう。
特に足もみ棒を使う時は、皮膚を守る効果もあります。
普段使っているハンドクリームなどでよいので、薄く塗ってから始めてください。
腎臓・輸尿管・膀胱・尿道の反射区の場所と揉み方
反射区のだいたいの場所は上の写真の通りです。
腎臓…第二趾と第三趾の間から線を下ろしてきて、丘を越えた土踏まずの上部、500円玉くらいの範囲(写真の大きな赤い丸の範囲)
輸尿管…腎臓から筋肉の流れにそってかかと方向に延びた線(真っすぐではなく、自然に内側に曲がる)
膀胱…輸尿管の線と、くるぶしから下りてきた線がぶつかるあたり(多くの場合、ちょっと膨らみがある場所)
輸尿管…膀胱からアキレス腱の方向に向けて、かかとのキワを辿った線。
ちょっと難しいかなぁ…?まずは、腎臓の部分だけでも揉むようにしてみてください。どこだかわからない!という時には、土踏まずをまんべんなく揉めばOK!
もみ方としては、足もみ棒などを反射区に当てて、つま先からかかと方向に向けて一方向に揉みます。
この時に手で力を入れるのではなく、体重をかけるようにすると良いですよ。
実は、棒を持っている手と反対側の手が大事。写真を見ていただくとわかると思いますが、反対側の手の指が甲側にありますよね?この指が壁の役割をして、足もみ棒の圧力が逃げないようにしています。
「棒の先に壁を作る」のがポイント♪
もし足もみ棒がない場合は、両手の親指を重ねるようにして揉んでも良いですし、手をグーのように握って揉んでも良いです。
その場合も、甲側に指や反対の手を置いて壁を作ってください。
基本ゾーンを揉むときの注意点
ここを揉むときに多くの方が写真のようになってしまいます。
指がそっていますね?
こうすると足裏に筋のようなものが浮き出てきます。
これを棒などでグリグリやってしまうと、歩くときに痛みが出てしまいます。
これを避けるためには、次のようにしてください。
甲側にある手で、指を意識的に足裏側に折り込みましょう。
こうすると、筋が浮き出てきません。
この反射区だけでなく、足裏全体を揉むときには注意をしてください。
毎日の健康管理に足もみを!
足もみは、体全体の血行促進させるほか、自律神経の調節、腸への刺激など様々な効果があります。
お家にいる時間が長くなり、体を動かす機会が少なくなったという人も多いと思います。
そういう時、気分転換や体調管理に足もみをお役立てください。
一日の中で、わずかな時間でもいいので、足を見て変わったところがないかチェックをしましょう。
足をもんだら、お水やお白湯を飲むことも忘れずに。