日本で唯一「天気痛外来」を行い、お天気と健康の関係を研究されている、名古屋大学の佐藤純先生が、天気痛に関する本を書かれました。
佐藤純 著「天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!」扶桑社
佐藤先生は、NHKの「ためしてガッテン」や、日本テレビ「世界一受けたい授業」にも出演され、天気痛について解説されていました。また、健康気象アドバイザー認定講座でも講師を務められていて、私も講義を受けました。
この本は、天気痛のメカニズムや具体的な症例だけでなく、予防対策や天気痛に負けない体づくりなども書かれていて、今までの天気と健康に関する本より分かりやすく、そして実践的な内容も多く含まれています。
この中で一番大切なのは、天気痛に負けない体作りなのではないかと思います。メカニズムや予防対策を知ることも大切ですが、体が不健康では意味がありません。これは、快適な環境を作り過ぎていることも影響しているように思います。
本の中に「環境的なストレスを取り除こうと努力した結果、皮肉なことに自律神経の反応が鈍くなってしまった」(第4章 天気痛に負けない体をつくる P.133より)という一文がありますが、古くからの風習や習慣を取り入れつつ、お天気と上手く付き合っていくことが大切なのではないかと、健康気象アドバイザーの勉強の中で強く感じています。
お天気と健康のことだけでなく、生活についても考えさせられるような本です。おススメです!