久しぶりに演劇・ミュージカルの記事の更新です。
いよいよミュージカル「レ・ミゼラブル」札幌公演が近づいてきました♪
札幌公演はなんと29年ぶりとか。今までは東京の帝国劇場を中心に、大阪や名古屋、福岡などで上演されていたので、向こうまで遠征しなければなりませんでした。
それが地元札幌で観られるのは本当に嬉しいですね。
帝国劇場 ミュージカル「レ・ミゼラブル」作品紹介のページ
https://www.tohostage.com/lesmiserables/index.html
道新プレイガイド「レ・ミゼラブル」
https://doshin-playguide.jp/event/les-miserables.html
札幌文化芸術劇場「hitaru」
https://sapporo-community-plaza.jp/theater.html
ミュージカル「レ・ミゼラブル」とは?
改めて「レ・ミゼラブル」とは、どんなミュージカルなのでしょうか?
1985年にロンドンで初演されたミュージカル。
パンを盗んで囚人となったジャン・バルジャンが、仮出獄中に逃亡。それを追いかけるジャベール警部。そこに自分の娘のために身を売るファンティーヌその娘のコゼット、あくどいテナルディエ夫妻とその娘のエポニーヌ、革命を企てるアンジョルラスやマリウスなどの学生たちのストーリーが絡み、フランス六月暴動の大きな渦に飲み込まれていきます。
原作は言わずと知れたビクトル・ユーゴーの同名小説。
文庫本で5冊もの長さの小説を大胆にアレンジして舞台化したことや、回り舞台を使った演出、印象的な音楽などもあって大ヒット。
1987年には日本でも初演され、2012年には映画化もされました。
2013年からは演出がガラッと変わりましたが、舞台の感銘度は少しも落ちることはなく、1幕から涙腺が緩みっぱなしでした。
観終わってから、とても心が温かくなる作品です。
「レ・ミゼラブル」の予習は、コレしかない!
「レ・ミゼラブル」の予習をしたい!という時におススメなのは、コレしかないと思います!
レ・ミゼラブル25周年記念コンサートDVD これ一択です!(写真はBlu-ray)
2010年10月、上演25周年を記念してロンドンで開催された記念コンサートを収録したものです。
コンサート形式なので舞台装置はありませんし、役者さんたちは衣装は着ていますが、基本的にマイクの前で歌うだけ(少しだけ動きがあったりもします)
でも余計な演出がないことによって、音楽と歌に集中でき、作品本来の感動を十分に味わうことができます。
(個人的には、逆に想像力を掻き立ててくれるので、こういう演出が好みです)
役者さんたちも実力派ぞろい。
ジャン・バルジャンは、オペラ歌手のアルフィー・ボー。2幕の「Bring Him Home」ラストのピアニシモロングトーンが絶品!
ジャベール警部は、ミュージカルの実力派ノーム・ルイス。「Stars」や自殺の場面での絶唱がすごい。
エポニーヌは映画版にも出演したサマンサ・バークス。「On My Own」は泣けます。
その他にも、ファンティーヌにレア・サロンガ(ミス・サイゴンのキム役オリジナルキャスト)やアンジョルラスにラミン・カミムルー(オペラ座の怪人25周年記念公演ファントム役)など、隅々まですごい役者さんたちばかり。
お一人だけ、マリウス役の方がちょっとイマイチかなぁ…と思うのですが、あまり世間を知らない役の感じに合っていて良いのではないでしょうか。と言っても、十分に上手いです。周りの方が凄いので、ちょっと損している感じです。
最後には、初演時のオリジナルキャストも登場し、全員で「民衆の歌」の大合唱。
凄いですよ!
2012年の映画版も良いのですが、新曲が入っていたり、曲の順番が変更されていたりするので、より本来の舞台に近いこちらをおススメします!
壮大な人間賛歌のミュージカル。
このミュージカルは、様々な生き方の人への賛歌のように思います。
ジャン・バルジャンの自己犠牲的な優しさや温かさ。
ジャベール警部の少し融通な利かないような高潔さ。
エポニーヌの健気さ。
アンジョルラスや学生たちの行動力と誇り。
様々な社会情勢の中で貧しくても懸命に生きる一般の人たち。
登場人物それぞれにドラマがあり、何度観ても誰かに自分を投影でき、そして力をもらうことができます。
一方で、人を騙したりをするテナルディエ夫妻も登場します。ミュージカルではちょっとした息抜きのコミカルな役どころではありますが、やってることは非常にあくどい。さすがにそれを称えることはできないと思いますが、そういう面も世の中にあることをしっかり描いているのが、この作品の奥深いところでもあります。
レ・ミゼラブルの見どころ
ここは、こっちの記事から転載します。
このミュージカルは全編歌で進められるオペラ形式です。曲のほとんどは、歌詞や歌う人が変わって何度となくリフレインされます。このリフレインが非常に効果的で、特に学生たちが革命への希望を歌う「民衆の歌」が第2幕の幕切れに繰り返されるのは、とても感動します。
それ以外にも、登場人物それぞれが明日への想いを吐露する「One Day More」や、エポニーヌの「On My Own」など、どこをとっても名曲揃い。一度聴いたら忘れられないような印象深いメロディーなので、観終わったら、そのメロディーがしばらく頭から離れなくて困ってしまうかもしれません。
一番心を打つのは、第二幕の学生たちの蜂起。すごくカッコいいんですけどね、でも結局何も変わらない。世の中は動かない。
その無情さが悲しくもあり、でもわずかな希望に全てを注ぐ学生たちや、それを応援する人たちがまぶしくもあり、そんな無鉄砲ともいえる行動をとることもできなくなってしまった自分が哀しくもあり…。感動の涙と一緒に、胸の中でいろんな気持ちが複雑に絡み合う場面です。
(転載おわり)
一度観たら、その感動をまた味わいたくなる。そんな後を引く作品です。
札幌公演のチケットは、残念ながら完売。
札幌公演のチケットは、残念ながら完売しています。
私は最初の一般発売では惨敗でしたが、6月4日の追加販売で運良く購入できました。楽しんできたいと思います。
一部転売サイトなどで高額転売されているケースもあるようですが、そのようなチケットを購入すると入場できない可能性もあるようですので、利用しないほうが良いですね。